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レビュー「雨と猿」

皆様こんばんはーけんのすけです。


美波です!

さあ、どんどんレビューを続けていきますよー
本日取り上げるのは、独特なグラフィックが目を引くこちらの作品。

「雨と猿」
制作者:大山椒魚


↑画像クリックで作品HPへ

タイトルも独特ですが、作品としても独特に感じました。
まずは軽くあらすじを。

主人公は職場の友人に勧められ、山中の宿屋「おのや」へ旅行に出かけます。
しかし、不案内な地図に悪天候も相まって遭難。
朦朧とする意識の中で足を滑らせ崖下に転落するも、
そこで発見した小屋にいた猿丸という男はなんと「おのや」の従業員でした。
猿丸に連れられ、主人公は「おのや」に向かいますが、
無理がたたって道中で気を失ってしまいます。
気が付くと、目の前に「おのや」の宿主が。
ところが、その宿主の様子がどうにも怪しく・・・

冒頭はこんな感じ。


主な登場人物は、主人公に、猿丸、そして「おのや」の宿主でしょうか。
いろいろ書くと、このあたりで既にネタバレになりそうですね;


そうですねw
記事の最初に触れましたが、目を引くのはそのグラフィック。
基本的に白黒の影絵で進んでいきます。
それだけ聞くとお粗末そうに聞こえますが、全然そんなことを感じさせません。
場面場面に合わせて細かく影絵が動き、手が込んでいるなという印象がありました。


立ち絵+背景では表せない独特な画面演出でしたよね。

文章にも特徴があったように思います。
なんて言うんでしょう、
まるで小説を読んでいるかのようなしっかりとした文章だと感心してしまいました。


そうそう。非常にかっちりとした整った文章でした。
かっちりしすぎて読むのが大変という感じも無きにしも非ずですが、
続きが気になるシナリオも相まってどんどん読み進めることができますね。


そのシナリオも、完成度が高かったように思います。

そうなんです。この作品、言ってみれば謎解きものでしょうか。
序盤に数々の謎が散りばめられ、それが中盤以降明らかになっていく感じです。
プレイしていると色々な憶測が浮かぶと思うんですが、
それらが鮮やかに繋がっていく終盤にかけては見事の一言。
商業作品ですけど「あした出逢った少女」を思い起こさせましたね。


謎解きもあるんですけど、それ以上に心情描写も豊かだったと思いました。
猿丸の気持ち、宿主の気持ち、その狭間に立つ主人公・・・
三者三様の気持ちのせめぎ合いのようなものが上手に表現されていたと思いましたけど。


はい、終盤にかけて謎が明らかにされるに従い、
人物設定や過去の出来事にまつわる深い思いを垣間見ることができます。
それが何とも言えないずっしりとした感動を呼びますね。

この作品、形式上は語り手である主人公視点なのですが、
物語としての主体は猿丸と宿主なんです。
猿丸と宿主の間に主人公が物理的に入り込むことはありません。
それなのに、主人公という一種の「スパイス」があるからこそ、
猿丸と宿主の物語は進んでいくという・・・その位置関係が巧みでしたね。


何と言ったらいいんでしょう。主人公はいわば「聞き役」なんですよね。
だけど、機転が利いていて「話の引き出し方」が上手なので、
その点でやっぱりこの主人公の存在なしではこの物語は成立しないという感じですよね。


そうそう。この主人公、誰かに似ていると思ったんですが、「彼」に似てるんですよ。


「彼」とは?

あんさんぶるガールズ!の転校生w


えー^^; あっ、でも言われてみれば重なる部分もあるかもですね。

基本引き立て役ながら、要所で良い動きをするというのは、
まさに転校生のそれに通じるものがあります。
時に傍観者、時にキーパーソン。なかなか新鮮な主人公の立ち位置でした。


さて、何とも言えない独特な雰囲気は、合う方と合わない方がいるかもしれませんね。
じとっとした雨の夜の物語ですので。
また、序盤は謎が謎を呼ぶ展開ですから、
物語の流れをつかみながら読み進めたいという方は取り残されてしまうことがあります。
疑問を持ちながらも「どんな種明かしが待っているのかな?」くらいに構えるのがベスト。
最後には綺麗に謎が明らかになりますから、序盤は我慢のしどころですね。


プレイ時間は2~3時間くらい。選択肢やルート分岐はありません。
CGは独特な影絵形式。この作品の真骨頂でしょう。
音楽がまた独特で、中盤までは無音にSEのみという場面も少なくありません。
終盤にはちゃんとBGMも入りますが、こういった音の演出も物語の雰囲気を高めます。
あとはシステム面。
バックログが表示されるのに時間がかかることや、オート機能がないことはややマイナス評価ですが、
まあ概ね許容範囲でしょう。


良くも悪くも独特な作品ですが、
込められた設定、深い心情描写、そして謎が解け収束に向かう終盤の展開は見事。
陰鬱な情景に反して読後感は悪くありません。
その一風変わったグラフィック演出も見物です。
気になった方は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

と言うわけで、今日はこのあたりで。お付き合いありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
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